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商品名前

【CD】Salzburger Schlobkonzerte

¥3,300

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Violin:Luz Leskowitz  
Piano:長谷川 美沙

[Wolfgang Amadeus Mozart]
Sonata for Piano & Violin in E-minor,KV.304
1.Allegro 2.Tempo de Menuetto

Sonata for Piano & Violin in B-flat major,KV.454
3.Largo-Allegro 4.Andante 5.Allerretto

[Cesar Frank]
Sonata for Violin & Piano in A major
6.Allerretto ben moderat
7.Allegro
8.Recitatevo-Fantasia
9.Allegretto poco mosso


【モーツァルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ KV304 ホ長調】

ヴォルフガンク・アマデウス・モーツァルトの短調で書かれた唯一の
ヴァイオリンソナタであり、
これは彼の個人的な悲嘆とおそらく関係がある。

1778年6月3日モーツァルトの旅に同行していた母親がパリにて58歳で死亡する。
その当時では比較的長生きしたことになるが、まだ健康でかくしゃくとした印象だった。

しかし当時の医学水準ではインフルエンザは
突如として人を死に至らしめる病だった。

この悲劇的な出来事の痕跡は、概して彼の作品には見受けられにくい。
というのは、この時モーツァルトは日々の仕事に追われており、
戸惑い・驚きなどの個人的な感情を挟む余裕がなかった。

今の時代なら”ショーは続けなければならない”といったところだろう。

しかし、この二楽章形式のホ短調ソナタは、はっきりと彼の心情を表現している。

第1楽章はヴァイオリンとピアノの血の気の失せたようなユニゾンで始まる。
あたかも深みから現れるような三和音の主題が、表情豊かで感情の浮き上がるようなアレグロを導く。

第二楽章のメヌエットも同じく深い憂鬱に支配されているが、
トリオだけはまるで別人格のようんい優雅な柔らかさを持って書かれている。

だが曲の終わりでは愛する人間を失う無慈悲を嘆き悲しむように
悲痛な叫びで締めくくられている。


【モーツァルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ KV454 変ロ長調】

「さて、ストゥリナザッキと言うマントヴァ出身の、著名で素晴らしい腕前を持つヴァイオリニストがいます。彼女の演奏にはセンスの良さと豊かな表現が見られます。」とモーツァルトは1784年4月24日彼の父親に書いている。

「今私は木曜日に行われる劇場での彼女の演奏会にて共に弾くためのソナタを一つ書いているところです。」

このソナタの初演は、皇帝ヨーゼフ2世の臨席のもと4月29日に行われた。
モーツァルトはメモ程度の楽譜のみを置き、即興でハンマークラヴィアを弾いた。
というのも、多忙によりピアノパートを書く時間がなかったからだと言われている。

レジーナ・ストゥリナザッキ(1762-1839)は、女性のヴァイオリニストとして大きな成功を収めた先駆者であった。

彼女はヴェネツィアの、かつてはヴィヴァルディも教鞭を撮った慈善院で専門教育を受けた。
父レオポルド・モーツァルトもまた1785年12月にザンツブルクで彼女の演奏を聴き、娘のナンネルに次のように書き送っている。

「・・・ところで、才能ある女性は男性よりも表情豊かに弾くものだ。」

ストゥリナザッキはドイツ人のチェリストを夫にもち、
ゴーた(現在のドイツ、ゴータ郡)の宮廷オーケストラに固定契約で雇われていたが、このことは当時非常に珍しく話題となった。

彼女は夫と、のちには子供達と演奏旅行を企画し、その傍ら傑出したギターの腕前を披露しさらに作曲や指揮までした。

モーツァルトのソナタはこの芸術家の、いわば肖像画である。
ゆったりとした感情豊かな序奏から始まり、茶目っ気と叙情とのバランスのとれたアレグロがそのあとに続く。

想い焦がれるような中間演奏は、とりわけ後のシューベルトの作品に見られる思考を凝らした調性に先立ち、ロマン派的に書かれている。

終楽章は壮大なロンド形式の、エネルギー満ち溢れるガヴォットである。


【フランク:ヴァイオリンとピアノの為のソナタ イ長調】

セザール・フランクはベルギーとドイツにルーツを持つ、フランスの作曲家兼オルガニストである。
パリにおいて、彼の周りには忠実な信奉者のウループが集まっていた。
フランクの力強く影響力を持った交響楽的様式のパイプオルガン演奏は、
古典派の伝統のワーグナーやリストや、盛期ロマン派の音楽を合わせた独創的なもので、それに加えフランス人特有の音響に対する繊細で鋭敏な感覚を持ち合わせていた。

ブルックナーと同様に彼の傑作は後年生まれ、その中にはこの
「ヴァイオリンとピアノの為のソナタ イ長調」も含まれている。

この曲はベルギーの有名なヴァイオリンの名手、
ウジェーヌ・イザイに献呈され1887年大晦日にパリで初演されたものである。

ベートヴェンから引き継いだ演奏曲の技法がこの曲には踏襲されている一方で、
非常に情緒的な感情、憧れの表現、いわば心情を絵に書いたような音楽的幅広さも併せ持っている。

フランクは第一楽章の初めに現れた情緒的な三度の動機を "idée fixe"(固定楽想)として、全楽章を通じてライトモチーフ的に使っている。
極めて情熱的な第二楽章、対比の著しい第三楽章、そして技巧を凝らした終楽章のカノン。

これらが非常にロマンチックで人を魅了してやまない
ヴァイオリンソナタの最高傑作を構成している。